高強度運動を行った場合び脂肪の消費
・脂肪がエネルギー源として使われる割合が最も高いのは安静時です。
・高強度運動では筋グリコーゲンや肝グリコーゲン(糖質)が主に消費されます。
・グリコーゲンが枯渇した状態で食物を摂取すると、食物中の糖質はグリコーゲンの補充に使われます。
・グリコーゲンが充足した状態で食物を摂取すると、食物中の糖質は脂肪の合成に使われます。
以上4点から、高強度運動を行った場合、運動によって直接消費される脂肪は少ないものの、次回の食事はグリコーゲンの補充に使われ合成される脂肪は少なくなる。
その一方で、安静時には体脂肪が主なエネルギー源として使われるため、結果として体脂肪は減少すします。
一方、低強度運動で脂肪のみ使ったと仮定しても、筋・肝グリコーゲンが減少していない状態で摂った糖質はほとんど脂肪の合成に回されてしまいます。
結局、高強度であっても低強度であっても、体脂肪の増減は摂取カロリーと消費カロリーの差のみに依存します。
低強度から中強度運動を行った場合び脂肪の消費
痩身目的で運動する人に低強度から中強度の運動が勧められるのは、主に以下のような理由からです。
太り気味あるいは肥満の人はもともと運動が嫌いで運動不足になっている可能性が高いと考えられるため、辛い高強度運動ではモチベーションが継続できない可能性が高いといえます。
運動不足の人が突然高強度運動を始めると様々な故障の原因となりやすく危険です。
逆に常日頃運動を行っており高強度の運動を行う基礎体力が十分備わっている人が更に減量を行おうとする場合、低中強度の運動は退屈で却って苦痛であり、また同じ運動時間では高強度運動よりも消費カロリーが少ないので効果が現われにくいと考えられます。
つまり、日常から運動を行っている人は痩身のために無理に低中強度の運動を長時間行う必要はありません。
結論
結論としては、運動嫌いも運動好きも、自分にとって継続しやすい強度の運動を行い、日々の摂取エネルギーが消費エネルギーを超えないように注意すれば減量が可能だということになります。
なお、高強度運動によって筋組織のたんぱく質が分解され、できたアミノ酸をエネルギーとして使用するので、筋繊維が縮小し基礎代謝を下げてしまうといったことも言われるが、これは体内の糖質も中性脂肪もすっかり枯渇してしまった極端な飢餓状態での話であり、健康な人が運動する限りにおいてはほとんど問題となりません。
通常は、食事によってたんぱく質を十分補えば超回復によって筋繊維が強化される効果の方が大きいと考えられます。